ぎっくり腰

理解しないと危険!?ヘルニアとぎっくり腰の違いをご紹介

ヘルニアとぎっくり腰、どちらも腰痛を伴うという同じような症状があり、混同してしまう人も少なくありません。しかし、この2つは似ているようで全く違うもの。ではなぜ、この2つを混同してしまいがちなのでしょうか?

共通点として先ほど述べた「腰痛」を挙げる方も多いでしょう。しかし、これは間違いなのです。ヘルニアとぎっくり腰は対処法も違います。間違った対処法をして悪化したという話も聞くくらい、実は大変危険なことなのです。

まず、ヘルニアとは何か。ヘルニアは、体内の臓器が本来あるべき部位から脱出した状態のことを指します。鼠径ヘルニア、臍ヘルニアなど多数の種類がありますが、ぎっくり腰と混同してしまいがちなのは「椎間板ヘルニア」です。

椎間板は椎体と椎体の間に存在し、衝撃吸収装置としての役割を果たす軟骨です。椎間板は中央にあるゼリー状の髄殻と、周囲を囲む線維輪から構成されています。「椎間板ヘルニア」とは、本来であれば椎間板の中心にある髄殻が椎間板の外に飛び出してしまうという症状を定義しているのです。

発症すると、激しい痛みや足の痺れなどが伴います。しかしそれは厳密に言うと、「下肢痛」であり坐骨神経痛なのです。ですので、多くの人が混同してしまいがちなぎっくり腰との共通点である「腰痛」は、ヘルニアそのものの症状と勘違いしてしまうのでしょう。とはいえ、二次的に腰痛を引き起こす可能性もあるので一概に否定はできないのでそこはややこしい点であると言えます。

では、ぎっくり腰とは何か。これはすべての急性腰痛症の俗称で、正式な医学における診断名ではありません。何かのきっかけで急に発症した腰痛を指すので、人によって痛めた場所は違います。と言っても、痛め易い場所は存在します。筋肉疲労、腰椎椎間関節症や腰椎椎間板症など多岐に渡ります。

違いを簡単に述べると、「椎間板ヘルニア」は長期的、「ぎっくり腰」は短期的であると言えます。こう書くと対処法も違うことが理解して頂けるのではないかと思います。

「ぎっくり腰」の対処法としては安静にすることが大切です。痛めた箇所の血流を抑えるために冷やすことが効果的ですが、マッサージや温めることは逆効果です。痛みが軽くなってきたら、体を動かしたり温めてみてください。効果が期待できます。しかし、痛みが一週間以上続くようでしたら、専門のお医者さんに診てもらうことも考えてください。

一方、先ほども述べた通り「椎間板ヘルニア」は長期的。そう簡単には治りません。安静にすること、腰に負担をかけないようにするのが一番です。「椎間板ヘルニア」か「腰痛」であるかは素人には判断がつかないので、ある程度体が動くようになれば整形外科などの病院で診察してもらい、必要に応じてレントゲンやMRIを行ってもらうことをお勧めします。

治療法は手術という選択肢もありますが、最近では自然治癒を薦めるお医者さんもいます。もっとも、最終的にそれを決めるのは本人です。自分の体に関わることですから、しっかりとした知識を身に着けたうえで吟味し、決めて頂きたいと思います。


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