ぎっくり腰

ぎっくり腰で手術をしなければならないことがあるのは本当か

ぎっくり腰は、ふとしたきっかけで誰しもがなる可能性が潜んでいる現代病です。ぎっくり腰になった場合、家庭で出来る処置は、まず安静にすることが一番です。患部を冷やすことも王道的な処置として非常に効果的です。ぎっくり腰は、数日もすれば痛みが治まるのが一般的ですが、稀に外科的な手術が必要になる場合もあります。ですので、必ず一度は病院での診断を検討してみてください。では、ぎっくり腰で手術が必要になるというのはどういった理由なのでしょうか。

それを説明する前に、まずぎっくり腰の定義からご説明します。ぎっくり腰は急性腰痛の通称で、西洋医学の分野では未だはっきりとした原因解明はなされていません。ぎっくり腰になった時、私たちの体内ではどのようなことが起こっているのでしょうか。

ほとんどの場合、ぎっくり腰は腰の筋肉が固まっている状態になっています。その状態のままだと、クシャミなどのささいなきっかけで痙攣をおこしてしまいます。筋肉は多くの筋繊維で構成されていて、これが束になって伸縮し体を動かしています。腰にもこの筋繊維は存在します。筋肉がリラックスしている状態ならば伸縮に支障はありませんが、逆に筋肉が凝り固まっている状態では、筋肉の伸縮が阻害されてしまいます。これがぎっくり腰の主なメカニズムです。

冒頭で述べた通り、ぎっくり腰は通常であれば手術を要することはありません。手術が必要となるのは、ぎっくり腰と患部が近い椎間板ヘルニアである可能性が考えられます。厳密にいうと椎間板ヘルニアの患部は「下肢痛」であり、坐骨神経痛に属します。ぎっくり腰と勘違いしてしまうことも多いので素人判断はしないようにしましょう。

椎間板ヘルニアの手術方法は、背中を切開して骨を削る「MED(内視鏡下椎間板摘出術)」という方法が一般的です。患者の体への負担も相当かかり、手術後から退院までには数週間がかかっていました。

しかし、椎間板へルニアの最新手術「PED(経皮的内視鏡ヘルニア摘出手術)」も登場しており、こちらはヘルニアの該当箇所に焦点を絞り、ヘルニア以外ほとんど切除をすることがないので患者の体への負担も軽くて済みます。巨大なヘルニアの摘出も可能です。術後2時間ほどで歩行可能で、翌日には退院も可能です。手術費用は6万円が平均的なようです。

ぎっくり腰から椎間板ヘルニアへ派生することもあるので、普段から運動をしたり腰に負担を掛けないことが大切です。ぎっくり腰にしろ椎間板ヘルニアにしろ、いずれにしても、自分だけで判断せず、医師の判断を仰ぎましょう。


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